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ITコーディネーター直伝!失敗しないIT導入手順とツール選定法!

IT

最近ではDX、GX、デジタル化などITの技術を使った商品やサービスが増えてきました。しかしその一方でITを経営に導入している企業は少ないです。その理由はITの知識もないから分からない、ITツールが多すぎて何が自社に合っているのかわからない、ITを導入したけど結局使わなくなったという話をよく聞くなど様々です。

つまりは効果が出るのかどうかが想像できないことためにお金を払って失敗したくないというのが本心ではないでしょうか?考え方は投資に似ていますが、リターンが見えない分、投資よりハードルが高くなっているのだと思います。

今回はITコーディネーターである私が知識とノウハウを活かして、失敗しないIT導入手順とツールの選定法について紹介したいと思います。

ITコーディネーターに興味がある方はこちらの記事を見てください。

関連記事:【IT系資格の重要性】ITコーディネーターのメリット・デメリット

本記事の内容

  • IT導入における失敗とは?
  • 失敗しないIT導入手順と選定法

IT導入における失敗とは?

まずはIT導入における失敗とは何なのかを確認しておこうと思います。

IT導入における失敗とは、お金を払って導入したけど、結局使わなくなった。業務効率化になるはずがかえって業務が煩雑になってしまった、ということだとおもっています。

つまり、現状より少しでも効率化され、売上UPや固定費削減によって導入費用よりも効果が出れば、成功という事になりますね。

せっかく導入するのだから、効果が出てほしいですよね。もちろん導入するときは効果が出ると期待しているのですが、なかなか成果が出てないように感じてしまいます。このようなことにならないように失敗しないIT導入手順を確認しておきましょう!

失敗しないIT導入手順と選定法

失敗しないIT導入手順は次の5STEPです。

  • STEP①:変革の必要性を認識する
  • STEP②:自社のIT成熟度を把握する
  • STEP③:経営方針と経営戦略に結びつける
  • STEP➃:全体最適化の観点でアクションプランを立てる
  • STEP➄:費用対効果をもとに最適なITツールを導入する

各ステップについて解説していきます。

STEP①:変革の必要性を認識する

STEP①:変革の必要性を認識するについてですが、これはなぜ今ITを導入しなければならないのかという目的を明確化するということです。

この目的がブレてしまうと間違ったITを導入して失敗してしまいます。

ここで重要なのが、経営者が率先して従業員に変革の必要性を気づかせることです。

そして、現場の情報と従業員の生の声を積極的に吸い上げて必要性と目的を明確化します。

ITの導入には経営者だけでなく従業員の協力が不可欠になります。そのため、経営者の変革への思いを伝えつつ、従業員の声を聞き、同じ方向を向いて問題解決へ取り組む必要があります。具体的にはヒアリングやアンケート、会議の議題に挙げるなどして情報と現場の声を集めます。

具体例でいうと、物価や人件費の高騰で効率的に業務をこなす必要がある。従業員から電話対応で要望などを聞くのが大変、十分な顧客対応ができていないことがあるといった声が上がってきている。といった内容です。

STEP②:自社のIT成熟度を把握する

次にSTEP②:自社のIT成熟度を把握するについてですが、身の丈にあったITを導入しなければ、使いこなせずに失敗してしまうからです。

IT成熟度は4つの視点から評価します。

  • 1.IT経営マインド・・・IT経営の意識、ITの理解と経営への応用、人財育成など
  • 2.IT経営ガバナンス・・・業務遂行・管理能力、内部統制の仕組み、コンプライアンス対応など
  • 3.ITサービス利活用・・・経営戦略と融合したITサービス利活用、情報共有・活用、企業のITリテラシーなど
  • 4.IT環境・・・IT基盤(ネット環境やパソコンの有無)、セキュリティ対策

簡単に言うと、ITに対するヒト・モノ・カネがどの程度なのかを把握しておきましょうということです。

具体例でいうと、HPはあるが特に活用していない、IT化に関しては今まで取り組んだことがないためレベルは低い、予算は30,000円/月など

STEP③:経営方針と経営戦略に結びつける

次にSTEP③:経営方針と経営戦略を結びつけるについてですが、IT導入の最終的な目的は経営戦略の実現でなければなりません。

つまりはIT導入の効果として、企業経営にプラスに働かないと意味がありません。

具体的な目標をKGI(重要戦略目標)・KPI(重要達成指標)といった指標に設定し、それらを達成するものにします。

経営戦略とIT導入が結びついていないと、具体的な数値としての効果が出ないことになり、効果がなかったという事になってしまいます。

具体例でいうと、経営戦略としては前年対比で売上高を150%、固定費削減を年間100万円とする。予約の機会損失をなくせば、売上高は達成できると見込んでいる。など

STEP➃:全体最適化の観点でアクションプランを立てる

次にSTEP➃:全体最適化の観点でアクションプランを立てるについてですが、これはよくありがちなITを導入したけど、かえって業務が煩雑になったを防ぐためです。

ある業務を効率化するためにITを導入したが、その後の業務で手間が掛かるようになったということは極力ないようにしなければなりません。

部分最適でなく、業務全体で最適なのかを考えてアクションプランを立てます。

具体例でいうと、電話対応は調理スタッフ、ホールスタッフともに手を取られるため、共通の課題と認識している。電話対応ではなくWeb予約システムを導入し、営業時間外でも予約できるようにする。など

STEP➄:費用対効果をもとに最適なITツールを導入する

最後にSTEP➄:費用対効果を元に最適なITツールを導入するについてですが、STEP➃でアクションプランが決まったら、そのアクションプランを実現するために最適なITツールを探します。

探す方法としては中小機構が提供しているIT戦略ナビを活用します。

IT戦略ナビでは業種と優先したい課題を選択していくことで、どういったツールが課題解決に適しているのかを紹介してくれます。

中小機構は国の機関なので、登録などは不要です。安心して探すことが出来ます。

IT戦略ナビを活用して自社に合ったツールを見つけて、費用対効果が高いものを導入しましょう。もちろん、費用だけでなく、導入後のサポートもあるのかどうかなどもチェックしておきましょう。

具体例でいうと、初期導入費用が掛からず、月額利用料金が少ないツールを選定。自社のHPを組み合わせることでIT資源の有効活用を実現。結果として、Web予約システムによって電話対応が少なくなり、業務が効率化。売上も前年よりも上がってきている。など

まとめ

ITの導入はやっぱり難しそう・・・と思うかもしれません。

でも、すごいシステムを導入する必要はないんです。手書きだったものをデータで入力するようにしたとか、請求書を郵送からメールに変更したとかでも全然OKだと思います。

小さなことからコツコツやっていくのも効果がありますので、まずはやってみることから始めてみましょう!

今回の話に限らず、一つ一つ課題を解決しながらいい会社にしていきたいですね。

今回の記事はYouTubeでもアップしていますので、見ていただけたらと思います。

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