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いまさら聞けない⁉「DX」と「IT」の違いと簡単な「DX」の始め方

IT
 

最近あまり聞かなくなったけど、「DX」って何なん?

「IT化」と「DX化」の違いもよく分からないし、そもそも小規模な事業者には関係ないんでしょ?

今のところ、特に困ってないし、うちは何もしなくていいでしょ。

最近はあまり「DX」という言葉を聞かなくなった気がします。しかし、それは「DX」がなくなったわけではなく、「DX」が当たり前のようになってしまったために、あえて騒ぎ立てる必要がなくなったからと思っています。

今回は、「DX」って何なん?というところから「IT化」との違いや小規模な事業者でも出来るDXの取り組みを紹介していきたいと思います。

本記事の内容

  • 「DX」って何なん?
  • 「DX」と「IT」の違い
  • 「DX」のメリット
  • 小規模な事業者でも取り組める「DX」
  • 山口県デジタル化経営診断の紹介

いまさら聞けない!?「DX」と「IT」の違いとメリット

「DX」とは「デジタル トランスフォーメーション = Digital Transformation」の略語で、直訳するとデジタルに変換するという意味になります。

また、「DX」はデジタイゼーション、デジタライゼーション、デジタルトランスフォーメーションの3つに分けられます。イメージは下図のようになります。

出典:経済産業省 DXレポート2から抜粋

図にもあるようにデジタイゼーション、デジタライゼーション、デジタルトランスフォーメーションの順に枠が小さくなっています。基本的には、この順番でデジタル化を進めていくのが「DX」です。

「DX」と「IT」の違いって何?

「DX」は先ほどの図にもあった通り、「顧客起点の価値創出のための事業やビジネスモデルの変革」とされているため、単なるデジタル化ではなくデジタル化の先にビジネスモデルの変革が実現したときに「DX化」されたことになります。

一方、「IT」は「インフォメーション テクノロジー = Information Technology」の略語で、コンピュータとネットワーク技術の総称のことをいいます。つまり「IT 化」とは、このコンピュータとネットワークの技術=デジタル技術を用いて、既存の業務プロセスを維持したまま、人々が日々行っている作業・業務を効率化することをいいます。

整理すると、「DX」はデジタル化した後にビジネスモデルの変革を目的としています。「IT」はデジタル技術を用いて、業務の効率化を実現することを目的としています。

目的が違っても「DX」と「IT」は密接に関わっています。アナログをデジタルにデータ化することも一種の「IT」であり、「IT化」が進まなければ、ビジネスモデルの変革は困難なものになります。

「DX」のメリットは?

それでは、「DX化」のメリットはどんなものがあるでしょうか?

私が思うメリットは①生産性の向上(業務効率化)、②災害時のリスク回避、③属人化業務の回避、④ビジネスモデルの変革だと思っています。

生産性の向上(業務効率化)

DXを進めていくにつれて、アナログ作業がデジタル化されてきます。例えば、紙に書いていたものをエクセルなどにデータで入力することで、紙を保存する場所が必要なくなったり、書類を探す時もデータであれば検索して探せますよね?これは簡単な例ですが、こういった業務効率化が重なっていくと大きな成果につながっていきます。

災害時のリスク回避

ひと言でいうと、BCP(Business Continuity Plan)、つまり事業継続計画が充実することです。データ化した情報をクラウドサービス等を使って保存しておけば、地震等の災害が発生したとしても、データが失われずに済むため、業務の再開も早くなります。

属人化業務の回避

属人化業務とは、その人にしかできない(知らない)業務のことで、その人がいないときは止まってしまう業務のことでもあります。このような属人化業務があると、急に休まれたり、退職されたりすると業務に大きな影響を与えかねません。「DX」を進めていくうちに、属人化されていた業務もデジタル化され、全員で共有することが可能になります。

ちょっとレベルは高いですが、いわゆる「職人技」と言われている作業もうまくデジタル化できれば属人化している部分を減らし、生産性も向上します。

ビジネスモデルの変革

「DX」の目的は「顧客起点の価値創出のための事業やビジネスモデルの変革」なので、この段階まで到達すれば、「DX」を取り組みだした頃と比べると全く違ったものになっていることでしょう。

アナログ作業がデジタル化され、そのデータを元に業務が効率化され、空いた時間で新たな業務に取り組むことが出来、それが収益につながっていく。このサイクルを繰り返すことで持続的に発展する企業に生まれ変わります。

小規模な事業者でも取り組める「DX」

ここまで、「DX」のメリットを紹介してきましたが、実際に行動に移そうとなると、何からやっていけばいいのか分からないと思います。

「DX」って高そうなシステムを導入したり、ソフトウェアを購入したりしないといけないんやろうか?

そんなお金は、うちにはないから「DX」なんて出来っこないなぁ・・・

けっこう勘違いしている方で多いのが、何かしらのシステムを導入したりソフトウェアを購入したりしないといけないと思っていることです。

もちろん、システムやソフトウェアはツールとしては必要になるかもしれません。

でも、その前に出来ることをやってみませんか?

いきなりシステムやソフトウェアを導入してしまうと、そのシステムを「せっかく買ったんだから使わないと!」となり、システムありきの業務改善になってしまいます。

今現在の業務とそのシステムが合えば、業務効率化につながりますが、大抵の場合はうまくいきません。その後、「このシステムは使えない!」となり、使わなくなってしまいます。

このような事にならないために、まずは出来ることからやってみて、小さな成功を積み上げていきましょう。やっていくうちに「これも出来るんじゃないか?」と思うようになってきます。

簡単にできる「DX」の具体例

具体例①:請求書の送付を郵送からメールに変える

えぇ!?それのどこが「DX」なん?

そんなんやったって何も変わらないでしょ!?

まぁこんな声が聞こえてきそうですが、これも「DX」の1つです。アナログ作業をデジタル化できればいいのですから「封筒に手書きで相手先の住所等を書いて郵便ポストに入れる」という作業から「パソコンのメールに請求書を添付して送信する」に変わることでデジタル化されていませんか?

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具体例②:デジタルサイネージ(電子看板)を使ってみる

飲食店や小売店で店の前や店内にデジタルサイネージを設置することです。店の前にチラシを貼ったりしているのなら検討してみてもいいと思います。表示したいもののデータがあれば、取り込むことだけで使えるので便利です。

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具体例③:キャッシュレス決済に対応する

飲食店や小売店では導入済みのところも多いでしょうが、まだのところは導入されてはどうでしょうか?同時にレジをPOSレジに変えて販売実績をデータ化できると「どんな商品が売れているのか」のデータ分析に使うことも出来るようになります。

他にも、FAXの代わりにメールで送る、手書きの日報をエクセルなどのデータ入力に変える、メニューをタブレットで表示して注文を受けるなど、探せば色々あると思います。

まずは身近なところから探してみると、意外と見つかるものです。「これがこうだったらなぁ~」と思うところがあれば、「DX」のチャンスと思いましょう。

山口県デジタル化経営診断の紹介

山口県で中小企業診断士として活動していますので、山口県デジタル対応型経営課題診断の紹介をしたいと思います。

デジタル化に悩んでいる事業者やこれからデジタル化を進めようと思っている事業者に対して、中小企業診断士が企業に訪問し、デジタル化における課題を診断します。

診断は無料なので、受けるだけ受けてみるのもいいと思います。

経営診断の内容やメリットはこちらの記事をご覧ください。

山口県の事業者でない場合でも、全国のよろず支援拠点などでデジタル化の支援を行っていますので、一度ホームページなどで確認してみてはどうでしょうか?

また、IT導入補助金や小規模事業者持続化補助金を活用して、「DX」に取り組んでいる方も多いので活用することをおススメします。

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