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【用語解説】ITに関係する聞いたことあるけど、理解していない用語集

IT

最近はデジタル化が進んできています。デジタル化に伴って聞き慣れない用語が多くなってきたと思います。特に3文字のアルファベットで書かれていたりすると、読むことはできても意味が分からなかったりします。

なので、今回はよく使いそうな用語の解説をしていきたいと思います。

本記事の内容

  • ITに関する用語の解説
  • まとめ

ITに関する用語の解説

早速、よく聞く言葉や用語を解説していきたいと思います。出来るだけ関連のありそうな言葉や用語はまとめています。

クラウド

クラウド(Cloud)とは、インターネット上にあるリモートのサーバーやデータセンターなどのコンピューターリソースを指します。これらのリソースは、ユーザーが必要に応じてアクセスして利用できるようになっています。クラウドコンピューティングは、サービスの提供方法を変革し、従来の物理的なサーバーに依存する必要性を軽減しました。クラウドは、様々なサービスを提供するために使用されます。例えば、データストレージ、データ処理、アプリケーションのホスティング、オンラインサービスの提供などが挙げられます。

つまりはクラウドはデータがパソコンの中にあるわけではなく、インターネット上にあるということです。なので、クラウドサービスを使うには前提としてインターネット環境が必要になります。

クラウド上のデータは急にパソコンが壊れたりしてもデータが破損することはありません。そのかわりにある程度のデータ量を超えると料金が掛かってきます。

クラウド型の会計ソフトなら以下の3つが有名ですね。
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参考記事:有名3社のクラウド会計ソフトを比較!目的に合った判断基準を公開!

オンプレミス

オンプレミス(On-premises)とは、コンピューターシステムやソフトウェアが、組織や個人の物理的な場所、通常は自社のデータセンターやオフィス内などに配置されていることを指します。つまり、オンプレミスのシステムやソフトウェアは、組織や個人が自前のインフラストラクチャーを構築・管理しており、インターネットを介して外部のサービスプロバイダーに依存していないということを意味します。

オンプレミスは意味合い的にはクラウドの逆になります。クラウドはインターネット上にデータを、オンプレミスはインターネットに依存せず、内部でデータを保管していることになります。

オンプレミスのアプローチでは、組織は自社のサーバーやネットワーク機器を所有し、それらの管理と保守を行います。セキュリティやコントロールの観点から、特にデータの機密性や法的要件が厳しい業界では、オンプレミスのソリューションが選択されることがあります。一方で、クラウドサービスの普及により、オンプレミスとクラウドのハイブリッドなアプローチも増えています。

SEO

SEO(Search Engine Optimization)とは、ウェブサイトやそのコンテンツを最適化して、関連するキーワードやフレーズに対して検索エンジンの検索結果ページ(SERP)で上位に表示されるようにするためのプラクティスです。SEOの目標は、GoogleやBing、Yahooなどの検索エンジンからの有機(有料ではない)トラフィックを増やすことです。

つまり、インターネットで検索した際に上位表示(一番最初に出やすくする)させるためにする行動をいいます。SEO対策といえば、ホームページやブログなどのサイトを上位表示させるために施策を実行することを指します。

MEO

マップエンジンオプティミゼーション(MEO)は、地図や位置情報サービスを利用してビジネスの可視性を向上させるための戦略です。主に地図検索エンジン(例:Google マップ、Apple マップ、Bing マップなど)を活用して、オンライン上で企業や店舗の存在を強化し、地域の顧客にリーチすることを目指します。

MEOの主な戦略には以下が含まれます

  • 正確な地図情報の提供: 企業や店舗の正確な住所、電話番号、営業時間などの情報を地図検索エンジンに提供することが重要です。これにより、ユーザーは必要な情報を簡単に見つけることができます。
  • 地域キーワードの最適化: ビジネスの地域やローカルな特徴に関連するキーワードを含めることで、地域の検索結果でのランキングを向上させることができます。例えば、「東京のピザ屋」といったキーワードです。
  • レビューの管理: ユーザーレビューや評価は地図検索エンジンでのランキングに影響を与えることがあります。良いレビューを集めるために、顧客とのコミュニケーションやサービスの向上に努めることが重要です。
  • 地図上のビジネスリスティングの最適化: マップ上で表示されるビジネスリスティングを最適化して、目立つようにします。写真やビデオの追加、特別なオファーやプロモーションの表示などが含まれます。
  • 地域関連のバックリンクの構築: 地域のウェブサイトやディレクトリからのバックリンクを獲得することで、地域の検索結果でのランキングを向上させることができます。

インターネットで検索すると、地図に近くの店舗が表示されます。そこからレビューや店舗の情報を見て行くかどうか決めたりしますよね。つまり表示されやすくなれば、集客につながりやすいという事になります。

デバイス

デバイス(Device)とは、様々な種類の機器や装置を指します。一般的には、コンピューターや電子機器、ネットワーク機器、センサー、および制御機器などを含みます。これらのデバイスは、特定の機能や目的を果たすために設計され、様々なサイズや形状で存在します。

例えば、コンピューターデバイスには、デスクトップコンピューター、ノートパソコン、タブレット、スマートフォンなどがあります。また、ネットワークデバイスには、ルーター、スイッチ、アクセスポイントなどが含まれます。センサーデバイスには、温度センサー、湿度センサー、加速度センサーなどがあります。

簡単に言うと電気を使って動くものですね。後述するハードウェアよりも範囲は広いイメージです。

ハードウェア、ソフトウェア

ハードウェア(Hardware)とは、コンピューターシステムやデバイスの物理的な部分を指します。これには、コンピュータープロセッサ、メモリ、ストレージデバイスなどが含まれます。ハードウェアは、コンピューターシステムの基本的な構成要素であり、ソフトウェアが実行されるプラットフォームとして機能します。

ソフトウェア(Software)とは、コンピューターシステムやデバイスが実行するための命令やプログラム、データなどの非物理的な部分を指します。ソフトウェアには、アプリケーションソフトウェア(Webブラウザ、ワープロソフトウェア、ゲームなど)やシステムソフトウェア(オペレーティングシステム、デバイスドライバ、ミドルウェアなど)などが含まれます。ソフトウェアは、ハードウェア上で実行され、ハードウェアの機能を制御し、ユーザーが望むタスクや処理を実行します。

簡単に言うとスマホ本体がハードウェア、スマホの中のアプリがソフトウェアという事になります。ハードウェアは物として存在しますが、ソフトウェアは物としては存在していません。

サブスクリプション

サブスクリプション(Subscription)とは、定期的にサービスや製品に対して支払いを行い、その対価としてそのサービスや製品を利用する契約形態のことを指します。これは、顧客が特定の期間(通常は月額または年額)ごとに定額または変動額を支払うことで、サービスにアクセスしたり、製品を利用したりするモデルです。

サブスクリプションは、ソフトウェアやクラウドサービス、ストリーミングサービス(音楽、動画)、新聞や雑誌のデジタル版などの様々な製品やサービスで利用されています。顧客は通常、契約期間中は定額または変動する料金を支払い、その期間中はサービスや製品を利用することができます。サブスクリプションモデルは、顧客にとって柔軟性や利便性を提供し、企業にとっては収益を安定化させる方法として広く採用されています。

略してサブスクと言われてますね。今でこそサブスクと言われていますが、内容としては月額○○円といった契約形態のことを指すので、新聞代金や携帯料金は昔からサブスクです。クラウド化や音楽や映画などをネットで視聴できるようになったことからサブスクという言葉が広まりました。

オンデマンド

オンデマンド(On-demand)とは、必要に応じてサービスやコンテンツを利用できるという意味です。つまり、ユーザーが要求した時点で、そのサービスやコンテンツが利用可能になる仕組みを指します。

オンデマンドサービスは、利用者が自分の都合の良い時間や場所でサービスを受けることができるようにするために提供されます。これは、映画やテレビ番組のストリーミングサービス、音楽配信サービス、オンラインストレージ、クラウドコンピューティング、ビデオ会議などの様々な分野で利用されています。

オンデマンド研修とかよく聞きますね。これはリアルの研修ではなく、動画などによっていつでも研修を受けられる研修のことですね。リモートワークやオンライン会議が普及してきたため、オンデマンド研修に対して抵抗感がなくなってきてます。

プラットフォーム

「プラットフォーム」は、複数のソフトウェアやアプリケーションが動作するための基盤や枠組みを指します。これは、ソフトウェア開発、アプリケーション実行、サービス提供などの目的で使用されます。

通常の会話でのプラットフォームはサービスプラットフォームのことが多いです。サービスを提供するための基盤を提供します。これには、オンラインマーケットプレイス、取引プラットフォーム、決済システム、APIプラットフォームなどが含まれます。

検索サイトであればGoogleやYahoo!、SNSではX、Instagram、Facebookなどのことをいいます。

SaaS

SaaS(Software as a Service)とは、ソフトウェアをクラウド上で提供し、顧客はインターネット経由でそのソフトウェアにアクセスして利用するサービスモデルです。つまり、ソフトウェアのライセンスを購入したり、ソフトウェアを自社のサーバーにインストールしたりする必要がなく、インターネット経由で必要な機能にアクセスできます。

簡単に言うと、インターネット上にあるソフトウェアにアクセスして使うということですね。先ほど紹介したクラウド型の会計ソフトがSaaSに該当します。意外と意識していないだけでSaaSを利用していたことになりますね。似たような言葉でPaaS、IaaSというのもありますが、あまり聞くこともないので知らなくてもいいと思います。

ERP

ERP(Enterprise Resource Planning)は、統合型の企業資源計画システムを指します。ERPは、組織内のさまざまな業務プロセスを統合し、管理するためのソフトウェアシステムです。主な機能には、会計、財務、人事、生産、在庫管理、調達、販売、顧客管理などが含まれます。

ERPシステムは、企業全体のリソースを統合して効率を向上させ、情報の一元化と可視化を実現します。これにより、意思決定の迅速化、業務プロセスの合理化、生産性の向上、コスト削減などの利点が得られます。

イメージ的には事業の様々な業務をまとめたソフトウェアシステムという感じです。例えばマネーフォワードというクラウド型の会計ソフトは会計だけでなく給与計算や社会保険の手続き、請求書発行など様々な業務を連携して管理できるためERPと言えるでしょう。

CRM

CRM(Customer Relationship Management)は、顧客関係管理の略語であり、顧客との関係を強化し、顧客満足度を向上させるための戦略やプロセスを指します。また、CRMは、これらの戦略やプロセスを支援するためのソフトウェアやテクノロジーを含むこともあります。

CRMの主な目的は、顧客との関係を築き、維持し、成長させることです。これは、顧客のニーズや要求を理解し、それに応じて適切なサービスや製品を提供することを意味します。CRMシステムを使用することで、企業は顧客とのインタラクションを追跡し、顧客の情報を一元化し、顧客に対する個別化されたアプローチを実現することができます。

CRMシステムには、顧客情報の管理、営業活動の追跡、マーケティングキャンペーンの管理、カスタマーサポートの管理など、さまざまな機能が含まれます。これにより、企業は顧客とのエンゲージメントを強化し、売上を増やし、顧客ロイヤルティを高めることができます。

つまりは顧客名簿と販売戦略がシステム化したものです。システム化することで属人化することを防ぎ、社内で情報共有でき、最適な戦略を立てることが出来ます。

SFA

SFA(Sales Force Automation)は、営業活動の自動化を指します。これは、営業担当者が顧客との関係を構築し、売上を拡大するために使用するさまざまなツールやプロセスを自動化することを目的としています。

SFAシステムは、営業プロセス全体を支援し、営業チームが顧客との関係を最大化し、効率的に働くのを助けます。主な機能には、営業活動の計画と管理、リードの管理、顧客情報の追跡、営業パフォーマンスの分析などが含まれます。

具体的には、SFAシステムは以下のような機能を提供します

  1. リード管理: 新しいリードを追跡し、それらを適切な営業担当者に割り当てます。
  2. 営業活動の追跡: 電話、メール、会議などの営業活動を追跡し、履歴を管理します。
  3. 顧客情報の管理: 顧客や見込み顧客の情報を一元化し、アカウントや連絡先の詳細を管理します。
  4. 商談管理: 営業チームが進行中の商談を追跡し、ステージや予想収益などの情報を管理します。
  5. レポーティングと分析: 営業パフォーマンスを評価し、売上データやKPIを分析して業績を理解します。

SFAは、CRM(Customer Relationship Management)システムの一部として提供されることがありますが、SFAは主に営業プロセスの自動化に焦点を当てています。

BPM

BPM(Business Process Management)は、ビジネスプロセスの管理や改善を支援するためのアプローチや手法を指します。BPMは、組織内のさまざまなビジネスプロセスを把握し、最適化することで、効率性や生産性を向上させることを目指します。

BPMは、組織内のさまざまな部門や業務領域で利用されます。例えば、製造、サービス、金融、医療などの業界で、効率化や品質向上のためにBPMが活用されています。BPMは、組織の競争力を強化し、市場環境の変化に柔軟に対応するための重要な手法の1つです。

用語が分かってくると疑問点が浮かんでくると思います。BPM(Business Process Management)とERP(Enterprise Resource Planning)が似ているような気がする・・・両者の違いをまとめておきました。

  1. 焦点と目的:
    • BPM: ビジネスプロセスの管理や改善に焦点を当てています。BPMは、組織内のビジネスプロセスを理解し、効率性や品質を向上させることを目的としています。
    • ERP: 企業のリソース全体(資産、人員、資金など)の統合と管理に焦点を当てています。ERPは、組織内のさまざまな機能や部門を統合し、企業全体の効率性や可視性を向上させることを目的としています。
  2. スコープ:
    • BPM: ビジネスプロセス全体に焦点を当てています。BPMは、プロセスのモデリング、分析、改善、監視などを通じて、ビジネスプロセス全体を管理します。
    • ERP: 企業のリソース全体に焦点を当てています。ERPは、会計、人事、生産、調達、販売などのさまざまな機能を統合し、企業全体のリソースを効果的に管理します。
  3. 機能:
    • BPM: プロセスのモデリング、分析、改善、監視などの機能が含まれます。BPMは、組織内のビジネスプロセスを最適化するための手法やツールを提供します。
    • ERP: 会計、人事、調達、販売、生産管理などのさまざまな機能が含まれます。ERPは、組織のさまざまな機能を統合し、企業全体の運営を支援します。
  4. 適用範囲:
    • BPM: すべての業界や組織で利用されますが、特にプロセス重視の組織や、効率性や柔軟性を重視する組織で重要視されます。
    • ERP: 企業の統合的な管理を求める多くの業界や組織で利用されますが、特に製造業や流通業、サービス業などの企業で一般的です。

これらの違いを考慮して、組織が自身のニーズに合ったBPMやERPを選択することが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?まだまだ聞いたことはあるけど理解していない言葉や用語はあると思います。そしてこれからも増え続けていくと思います。これからも継続的に解説していきたいと思います。

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